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2007年8月19日 ハリケーンDEAN被害

2004年9月のハリケーンIVAN被害から3年、再びハリケーンがジャマイカを急襲。各地に被害を齎しました。
今回のハリケーンDEANはカテゴリー4、最大瞬間風速67m/毎秒の強さでジャマイカ島の南海上約80kmを時速32kmで通過。
IVANが大雨を伴うハリケーンだった事に対し、今回のDEANは強風ハリケーンだった事で道路の損壊等は少なかった模様。
キングストン、モンテゴベィ等市街地の生活ライン(水、電気)の復旧は今回は早く、2日~5日でほぼ復旧し、IVANより早い復旧となった。

コーヒーへの被害は現在コーヒーボードが調査中だが、現時点の被害予想では強風によるチェリーの落下が大きく、コーヒー樹への被害は少ない模様。新年度クロップに対する被害としては3~4割程度のチェリーの落下か見込まれている。
IVANと比較しての被害の違いとしては大雨による農道の損壊が少なかった事、IVAN被害がクロップ集荷が上向き時期だった事に対し、今回はクロップ集荷前であった事でIVAN時より被害は少ないと予想される。
 

Hurricane DEAN hits Jamaica Aug. 19, 2007

2006年4月上旬ノンブルマン産地近況

4月7日ノンブルマン産地を廻ってきました。ブルーマウンテンコーヒー産地の外で栽培されるノンブルーマウンテンコーヒーはハイマウンテン、ジャマイカプライムの名前で知られていますが栽培高度や気象条件の違いで完熟時期はブルマンより早く、例年1月頃迄には収穫は終わります。今年も既に収穫は終わり来期クロップの為の開花の最中でした。

今回訪問した農園では2度の開花が終わり、今年最後の開花となる3度目の蕾をつけている所でした。今期もノンブルマンはブルマンに比べチェリーの買い上げ価格が低迷している為、農家の栽培意欲が低下しており他農作物への耕作切り替えが顕著な様で減産になる見込み。今回訪問した農家からは『日本のノンブルマンの需要はどうだ?大きな需要が期待できなければ他作物への変更も考えたいが?』との質問もあり栽培農家もノンブルマンの将来性を懸念している様子でした。


2006年4月   コーヒー栽培での虫害駆除

ジャマイカでのコーヒー栽培での虫害の大きな被害にベリーボアラー虫(1mm程度の虫)の幼虫がチェリーに入りコーヒーの果肉を食べると言う被害がありますが、この虫の発生が確認される都度、今までは虫の駆除の為に農薬を散布して対応してきました。しかし最近はマーケットの流れで食品の安全性、輸入農産物の農薬残留が強く叫ばれジャマイカでも農薬を使わない栽培方法を模索しています。

今回の産地訪問でも各農園内に右写真の様なベリーボアラー虫を捕らえるトラップ(罠)を設置する農園を多く見かけました。方法は右上写真の罠の中央に見える白い小さい容器に蜜を仕掛け、その蜜の香りに誘われて集まる虫を罠底部の水容器に落として捕らえるもの。右下の写真には捕らえられたボアラー虫が水に浮いているのが見えます。

ブルマンの場合は高地栽培の為、気温が低く病虫害が発生し難い気象ですが、ノンブルマンは低地で栽培される為、病虫害被害はブルマンより深刻といえます。

コーヒー栽培を指導する政府機関コーヒーボードによれば現在農薬を使用しない方法としてこの罠を推奨し、その成果としてこの虫の駆除に使用した農薬の60%を過去5年間で減量させたとの事。ジャマイカでは未だ100%オーガニックコーヒーの栽培は実現できていませんが、今後農薬を使わない病虫害対策を採用する事で「省農薬コーヒー栽培・体に優しいコーヒー」を目指しています。こうした人工的な罠を取り入れる事や有機肥料栽培への切り替えで近い将来、無農薬ブルマンコーヒーの栽培も可能になる事でしょう。


2005年10月18日 新年度クロップの集荷が始まりました。

新年度クロップ(05/06年度)の集荷が始まり、各地の工場では農家からのチェリー買い付けが始まりました。

現在の各工場のチェリー集荷の動きを見ると、例年より若干集荷が遅れ気味の様子ですが、全体的にはハリケーン被害で大幅に減産となった今期の5割増前後となりそうとの関係者の予想。

但し全島的な集荷の遅れから収穫ピークは半月から1ヶ月程度ずれ込むものと予想され、例年11/12月に迎える収穫ピークは来年1/2月にずれ込み船積みも例年より遅めになるだろうとの予想。

今年の大西洋、カリブ海の気象はハリケーン多発型であり、相変わらずハリケーンテンションは高いですが11月末のハリケーンシーズンの終わり迄あと一月半、何とかこの侭ハリケーンが無い事を祈っています。

 



2005年4月3日 ハリケーンIVAN被害とその後

2004年9月11日未明、ハリケーンIVANはジャマイカ接近前にその規模をカテゴリー4から最大の5(最大風速毎秒70m)に発達させジャマイカの南海岸50㎞沖を島に平行して進行した。

しかし進行速度はジャマイカに近づくにつれ遅くなり、1日以上ジャマイカを暴風雨圏に晒す停滞型大型ハリケーンとなった。ハリケーンの大きさが半径で全島を覆う程の大きさであり、最大暴風雨圏が島全体を覆う形になった為、結果は直撃と変わらぬ被害となった。

その被害は全島道路の約9割を寸断し、とりわけ都市部と山間部の交通を遮断した。特に被害の大きかった地域はキングストンの西方、ハリケーンが更に陸地に近づいたクラレンドン州(コーヒーボードの工場のある州)、セントリザベス州等の南西海岸地域、西端のネグリル地区(観光地)に集中した。

島東部のブルマン伝統的産地のセントトーマス州、ポートランド州でもキングストンとの交信が途絶え、土砂崩れ等による農園への被害も大きなものとなった。

キングストン市内等の都市部は信号機、樹木の倒壊が多く見られたが前回1988年のハリケーンギルバートの教訓もあり、復旧作業は迅速に行われ1週間程度で水道、電気等の生活ラインが回復する等、予想以上の早い復旧となった。

しかし都市部に比べ山間部を中心に地方の復旧が大幅に遅れ、道路損壊等のインフラ修復が大幅に遅れる結果となった。


コーヒーボードはハリケーン通過後に緊急被害調査を行い、2004年10月中旬に被害一報として土砂崩れを含みコーヒー樹倒壊被害6割、チェリー落下4割、全体被害として対前年生産量4割減と発表した。

その後コーヒー樹根への損傷や、農家と工場を結ぶ幹線道路寸断の復旧遅れ等により集荷チェリーの破棄等も新たに発生し、昨年12月時点で被害額を5割の被害と再修正した。

しかし2005年1月に入りドライパーチメントの工場での精選が始まるに従い、新たな課題として「歩留まりの悪化=上級品の減少」が起きており、NO.1からピーベリー迄の上級品が更に減産となり、関係者の予想では新年度クロップの輸出量は前年比3割、つまり3分の1になるだろうとの声も聞かれる。

現在4月時点で収穫も残りわずかとなり、今後の課題は現在寝かせ中のドライパーチメントからどの程度の輸出規格品が見込めるかが課題となっている。今期はジャマイカコーヒー全体が裏作に当たり、本来生産量が落ち込む年にハリケーン被害となり、更に収穫量が少なくなったとの声もあるが早く回復してくれる事を祈る。


 

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